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ミュージカルキャッツ にみるグリザベラ像についてマニアな話   

ミュージカルキャッツ にみるグリザベラ像についてマニアな話_e0080346_139462.png先日行った大阪キャッツの時に見た
梅田スカイビル。

興味のない人には、まーったく
どうでもいい話なんですが。

「メモリー」を歌い上げるグリザベラ。
若い頃はグラマーキャットとして
名をはせた娼婦猫。
今では盛り場をうろつき、
取り囲むもの達に嘲りの目で見られている。
舞台上でも、駆け寄るシラバブを
庇うジェニエニドッツや
ふさふさ襟をフンと一振りして
いやみっぽく立ち去るタガー、
差し伸べた手を
陰険に引っ込めるタンブルなど、みーんなが毛虫の様に嫌っている。

でも、考えてほしい。
猫の娼婦って?! 猫は交尾すると8割以上妊娠するって(そういう構造)。
1度に3~4匹生んだとして年に2回・・・。
毎年何匹生んだんだろ?? 何年娼婦稼業してるの??
翌年からは子らが繁殖してまた増える~(地域猫のさが)
この町は知らず知らずこの娼婦猫グリザベラの子や孫でいっぱいなんじゃ?!
も・もしかすると、この町の隠れたゴッドマザー、ビッグママなんじゃないの~?

「まだ 生きて いたのかい~」なんて
ジェリーロラムやジェミマに言われる筋合いは無いっての!!
君のひいおばあさんかもしれないわよ~
なんて考えると、すっごく興味深い。

実際は、ミュージカルの設定上そういう事は一切なく、
あくまでボロボロで年老いたみじめな娼婦であり、誰のお母さん猫でもない。
結局、キャッツは猫を題材にした、人間社会の風刺であるのだろうね。
どんな苦境にも負けず、孤独に耐え、生きて生きて生き抜け。
という人間賛歌。


by sasha-moon | 2017-03-08 13:41 | ひとりごと

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