煌夜祭(こうやさい) 多崎礼著   

e0080346_23152495.pngすごく面白かったよ!
またひとつ美しいファンタジーを読んだ。
多崎礼さん、知らない作者だけど、
書評が良かったので迷わずゲット。
大当たりだった~♪
この作者は私と同じ時代を
ファンタジー小説にまみれて生きて来たのではないかと思う程親近感があるわ。
ジェイン・ヨーレン、タニス・リー
ル・グイン、エンデやその他諸々。
あ、あとナウシカも好きだよね? 
ウンウン。

人を喰う魔物が跋扈する冬至の日に
語り部達が語る「美しく悲しい物語」の数々。
この作品は、いくつもの入子構造になってて、
「いつ」「だれが」「どこで」を注意して読み進めないと、
最後まで何が起こってるかわからないという、読む人を選ぶ本。
(現に私は途中何度も引き返して読み直した)

しつこいようだが物語の肝は、
その入子構造と、仮面に隠された語り部達の顔(誰なのか)、
また仮面は受けつがれ、別人が被ることもあるってこと、
そして、魔物が人を喰った後何がおこるのか?である。
物語世界の王都イズーを中心とした公転する三重構造の島群や、
男女の別が判らないようにあえて伏せられた文章などは、
非常によく練られてるけどほんのスパイスでしかない。
読み終わった時、すべてが判るとこの壮大な時代の始まりからのストーリーが、
伏線をすべて回収されてすっきりかっちり完結する。

この文庫版にはノベルス版にはない書下ろし短編「遍歴」が収めれている。
これがまた、イイ!
本編「煌夜祭」の読者が読みたい「ムジカ」のその後が語られていて、
文句無しの完全版と言えよう。
我こそはファンタジー小説好き!と公言する人はぜひ読んでほしい!
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by sasha-moon | 2017-02-11 17:13 | 本・マンガ | Comments(0)

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