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攻殻機動隊にみるグノーシス思想考   

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先月、GHOST inThe SHELL イノセンスに関するブログを書いた。
その時、草薙素子のセリフで
「あなたがネットにアクセスする時、私は必ずあなたの側に居る」
を載せたけれど、
はじめて映画を観た時から、このセリフが非常に心に留まっていた。
聞いた時、まるでイエスキリストのセリフのようだと思ったからだ。

ナグハマディ文書の中のトマスによる福音書に
「汝の国は汝の内にある 汝の周りにある
薪を割っても私はいる 石をどけてもそこにいる」 と書かれているらしい。
米映画「スティグマータ」の主題になる言葉で、私はそれを知ったのだけど。

イエスはどこにもここにもあらゆる所に居るというのだ。

攻殻の素子はまるでイエスのように成った・・・ように感じる。
映画版1作目で「人形遣い」と呼んだ電脳生命体と融合し、
素子そのものは電脳世界に消えた。
映画版2作目で例のセリフをバトーに囁く。
素子は電脳の届く全て…あらゆる場所に居る、意識が届く、宇宙の衛星からでも
地上の場所を見て影響を及ぼす事が出来る。
まるで神になったかのよう。 と私は思ったのだけど、
この展開は、意図して製作されたのだろうなぁと。
(原作マンガで荒巻素子を名乗る主人公は終盤、神と融合する)

で、私はグノーシス派の信ずる所である「トマスの福音書」を読んでみようと思った。
手元には新約聖書は有るけれど、異端の書物であるトマス~は持ってないので
思い切ってこの際購入する事にした。
今日届いた「トマスの福音書」新井献著 読んでみた感想は
しばらく先に延ばす事にする。

by sasha-moon | 2014-12-02 20:12 | ゲーム・TV・アニメ・映画

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