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僕は天使の羽根を踏まない 大塚英志 著   

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角川スニーカー文庫で「摩陀羅ミレニアム」として出版されたものを
大幅に加筆修正改題して
2003年に徳間書店より出版。

2014年
いまさら手に取ってみた経緯はさておき。
四半世紀の長きにわたって
摩陀羅シリーズのファンだったワタシ。
108回目の転生後の彼らの最後のハナシ。
あの頃共に過ごした昭和をひたひた感じる仕掛け(笑)はお見事。
一例として、エリス(麒麟)は蒼い瞳。


1・犬彦(ゲド・ユダヤ)とぼくら(ファン)は
  あの黒髪の少年を求めすぎたのか?
2・犬彦(ゲド・ユダヤ)とエリス(麒麟)
  どちらが狂ってしまっていたのか?
3・既刊「転生篇」「影」で語られた物語と
  今作はパラレルワールドである。
4・現代日本の神道とアガルタの関係は?
5・大徳寺貴更(邪魅羅)はなぜ
  <複雑系>(夏凰翔)に関心が無かったのか?
など、考える事盛り沢山、論文1本書けそうです。
読み終えて個人的には、新しい発見もあったが納得いく物語の終わりではない。という結論。

しかし、作者大塚氏も、倦み疲れ果て「終わり損ねた」このシリーズを
なんとかこれで最後にしたいと思って、出版したそうだ。
こんなパラレルワールドでお茶を濁さず、
天使篇を書ききって欲しかった。

by sasha-moon | 2014-04-06 23:39 | 本・マンガ

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