「殺人鬼フジコの衝動」「インタビュー・イン・セル殺人鬼フジコの真実」 真梨幸子著   

e0080346_14284586.png「殺人鬼フジコの衝動」が発売されたころ、
書店の手書きポップが秀逸で
これは読んでみたい!面白そう!と。
が・しかし、あまりにも陰惨で
執拗で後味の気色悪い物語に
トラウマ級に封印してた本作。

続編「インタビュー~」が出て
それでも、
あのおぞましさに手が出なかった。
でもやはり謎が謎を呼ぶ展開に、
真実はどうだったのか?が気になり
ネタバレサイト等を
こっそりのぞくこと数年・・・。
とうとう意を決して、真面目にメモを取りながら読んでみましたよ。

1作目「衝動」について・・・
はしがき及びあとがきを書いた人物。
本編を書いた人物。
  本編の1章の主人公。←これがダレなのかが最大のネック。
  本編の2章~主人公。
  本編の9章の主人公。
が、それぞれ違うことを意識しながら読むと、なるほど、そういう事件だったのかと理解できる。
フジコを中心にフジコの母、フジコの娘達の3世代に繰り返し起こる
似たような境遇と数々の殺人。
「バレなきゃ無かったことになる」と繰り返す殺人。
その動機は、ただひたすらに「幸せになりたい!」と思う、フジコの利己的で
安易な行動の結果。
愚かなフジコは真っ当な方法で努力することを知らない。
結果、フジコとその娘達が巻き込まれる運命の連鎖。
最後の新聞記事の6行で、本書を覆し、真犯人の影がチラリと覗く!

2作目「インタビュー~」について・・・
これは一般の書籍の形態をとっていて、時系列に読み進めることが出来る。
フジコの従弟である下田健太が起こし、無罪判決が言い渡された
<集団監禁リンチ殺人事件>について、
フジコの育ての親の下田茂子が、
雑誌社の単独インタビューに応えるという物語。
一筋縄ではいかない、のらりくらりとかわす茂子の本心は?
突如姿を現した下田健太の真の姿とは?!
そして監禁事件から左耳・左手の指を失ったものの生還した北野友莉、
公判中にも別室ビデオでの証言しかしない・姿を現さない北野友莉とは?!
めくるめくフジコの事件から下田健太の事件までの
一貫する真実とは一体?!
本書9章後日譚を読むと、すべてが覆される!!! 衝撃。

騙されない様に、注意深く読んできた私も流石にグウの音が出なかった。 天晴れ!

※注意※
この本は、本当に陰惨でグロく、精神衛生上お勧めできない内容です。
筋、トリックは面白いけれど、疲れている人は読まない方がいいです。

※おまけ※
尾野真千子主演で「殺人鬼フジコの衝動」はドラマ化されています。(レンタル有り)
本書2冊の間を埋める小説「私は、フジコ」は電子書籍または、
「殺人鬼フジコの衝動・限定版」のみに掲載されています。(未読)
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by sasha-moon | 2017-07-12 15:21 | 本・マンガ | Comments(2)

Commented by マッキー at 2017-07-22 08:53 x
おはようございます。
久しぶりです♪わかりますか??
マッキーです(^^
毎日暑いけど元気ですか?
こちら広島も暑いよ。。。

「殺人鬼フジコの衝動」・・・・やはり不気味ですか?
実はこの本去年買ってまだ読んでいなく、気になってるんです。
ずいぶん前に発売された リカ リターン リバース (作家は違う)と似た感じかなぁと思ってるのだけど。。

この夏には読んでみようと思ってます。

お勧めの本があれば教えてください♪
夏はパッチワークより本を読んでる方が多いです。。
Commented by sasha-moon at 2017-07-22 18:30
マッキーちゃん>
おひさおひさ!! 遊びに来てくれて嬉しいよぅ!!
こっちも連日35度前後ですっごく暑いよ~~熱風が吹いてくる!

「フジコ」はね、はじめの1章がすごく胸糞悪くて、
さすがはイヤミス!ってカンジよ。
「リカ」とかそういう感じなのかも。←読んでないケド。
持ってるなら、メモ取りながら読むのがオススメ~
でないと、頭がこんがらがっちゃうから。
他のイヤミスでは「殺人鬼カエル男」、「孤虫症」とか読んだよ。

心が温かくなる良い本を読みたければ、
梨木果歩「西の魔女が死んだ」とか
宇江佐真理「卵のふわふわ」が絶対オススメ!!
このブログの「マンガ・本」のカテゴリーに、
私の読んだ本の感想を書いてるので、見てみてね☆

また遊びに来てちょー!!

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