「雪まろげー古手屋喜十為事覚えー」宇江佐真理著
2017年 07月 07日
古手屋シリーズ続巻。
1話目からなんともやるせない
哀しい結末のお話になった。
父親が死に、母親は6人の子供を抱え
生活がとうとうやりきれなくなって
酒におぼれ、娘を売った後
長男に「捨吉をどこかへ捨てておいで」
と、末の息子を押し付ける。
長男がとった行動が・・・。
古手屋を営む喜十夫婦の元で
すくすく育つ拾い子の捨吉を中心に
進む今巻。
最終話では、始めに売られた長女除く
次男以降4人が
喜十や同心・上遠野によって救い出され、
ようやく生きてゆける落ち着き先が見つかった。
彼らの今後の交流や成長が楽しみになった所で、
著者の筆が絶たれた事は、本当に残念。
もっと読みたかった。
5話目の「鬼」の章は、雑誌連載時に読んでいたのだけど、
江戸当時、まだ医学的知識が乏しかった中での、
重度のアトピー性皮膚炎の為の
ステロイドの調達方法がすごかった。
宇江佐さんの博学ぶりと取材力の確かさに、
なかなかこんな時代小説家は少ないよね、と思う。
1話目からなんともやるせない
哀しい結末のお話になった。
父親が死に、母親は6人の子供を抱え
生活がとうとうやりきれなくなって
酒におぼれ、娘を売った後
長男に「捨吉をどこかへ捨てておいで」
と、末の息子を押し付ける。
長男がとった行動が・・・。
古手屋を営む喜十夫婦の元で
すくすく育つ拾い子の捨吉を中心に
進む今巻。
最終話では、始めに売られた長女除く
次男以降4人が
喜十や同心・上遠野によって救い出され、
ようやく生きてゆける落ち着き先が見つかった。
彼らの今後の交流や成長が楽しみになった所で、
著者の筆が絶たれた事は、本当に残念。
もっと読みたかった。
5話目の「鬼」の章は、雑誌連載時に読んでいたのだけど、
江戸当時、まだ医学的知識が乏しかった中での、
重度のアトピー性皮膚炎の為の
ステロイドの調達方法がすごかった。
宇江佐さんの博学ぶりと取材力の確かさに、
なかなかこんな時代小説家は少ないよね、と思う。
by sasha-moon | 2017-07-07 14:40 | 本・マンガ